「お財布」の存在って?

事業をやっていると日々お金との追いかけっこです。それは特に小さい規模で事業をやっているとなおさらでしょう。私がその小さい事業を行ってた上で経験したもっともお金に困っていた時の話です。借金の返済はその当時は簡単ではありませんでした。

当時とてもビックリしたので今でも一番鮮明に記憶に残っている出来事が、お金が無い日が続くと「お財布」の存在というものが自分の中から消えてしまう。という事です。借金のことはいつも頭からはなれません。

まだ少しでも財布にお金が入っていて小額ながらも日々の買い物などの経済活動をしている間はそんな事はありません。しかし、お金が全く無い時、ゼロ円の時にはお財布も無用の長物です。

入れるものが無いのですから・・・。そしてそういう日が続くと脳内に「お財布」という概念が無くなっている事を感じました。というのも出勤や外出をしてもお財布を毎回忘れるようになったのです。

さすがにその時は情けないというよりも笑いが出てくるほどでした。よく、財布に数百円しかなかった。という苦労話を聞きますが、それを聞く度に「まだまだだな~」なんて思ってしまうのです。

なにせそれをも超えると財布の存在すら忘れてしまうのですから!

おかげさまでその後事業はそこそこの成功を収め、こうして笑い話のように出来ますが、今でも資金繰りなどの様々なピンチや苦境に立たされたときにはあの「お財布」の存在が無くなった時期を思い出し、「まだまだっ」と自分に言い聞かせるのです。